坦々麺というのは中国で産まれた辛みの効いたラーメンであり、本場は具の乗った汁無し麺だという。坦々(たんたん)というのは棒で担いでこの油そば状態の麺を計り売りしていたことに因む。
購入希望者は家庭からどんぶりをもってオジさんの周りに集まり料金を支払うと一杯よそってもらえる。これを持って帰って熱湯を注げばラーメンの完成! 言い換えればこれの長期保存化に成功したのが即席麺と言えますね。
もしかしたらインスタントラーメンを開発した人は中国で暮らしていた経験があるのかもしれません。
さてこの坦々麺ですが今で言うウーバーイーツのように丼にセットされた状態のものが雀荘(オトナのゲームセンター)へ配達されることも多く、麻雀に夢中な大人たちはお湯を沸かすために席を立つような事はせず、卓上の牌を睨みながらどんぶりの中身をごちゃ混ぜにして食べていたという。
このスタイルはのちに日本でマゼソバと呼ばれて大ブームとなる。
以上は中国育ちでマゼソバ大好きな友人から昔聞いた話です。
そして今やマゼソバの即席麺が買える日本である。