フジサンの秘密基地!

とりあえず娯楽の本質を模索する試験ブログです。

初夢の話

 

 奇妙な夢を見ました。

 何処かはわからないけれど、コンクリートで出来た古い建物が見える。たぶん学校だろうがあちこちヒビが入り、平日の昼間であるにも関わらず生徒の声が聞こえない。というより窓が割れ真っ暗なあたり廃校であると思われる。

 その建物は山の斜面の上に建っており、その斜面には野球場の観客席のようなコンクリートの段々がある。

 蝿が飛び回り腐臭がする。枯れ草の生えたコンクリートの上に汚れた黒い布があり、それがモゾモゾ動いたかと思うとゴキブリに似た甲虫が布の隙間からこぼれ出てきた。その布には蹄のついた細い脚がついていた。

 見渡せばそこら中に白いヤギと黒いヤギの死体が転がっていて、痩せ細った白いヤギ達に対して黒いヤギ達は明らかにアリや甲虫などの虫が涌いて腐乱していた。

 白いヤギは2頭ほど首を上げているのがいて、力無く啼いている。近づくとまるで助けを請うように切なくこちらに啼いてくる。

 とても犬臭い。野生動物の臭いなのかはわからないけれど、その白いヤギの周りには蝿が飛んでいて、どこかに傷口でもあるのか蛆の束が見えた。ヤギたちが飢えと寒さで死んでいったのか、正体不明の伝染病が蔓延しているのか判別出来ない以上、迂闊に手を差し伸べるわけにいかなかった。

 だから、罪悪感に苛まれつつ見届ける事にした。我ながら悪趣味だと思いながら、黒いヤギが虫に分解されて行く様を観察していた。まだら模様の平べったい虫によってチップ状に切り分けられ運ばれて行く。

 

 今はここまでしか思い出せない。